光の芸術

イルミネーションと私

私がイルミネーションに興味をもったのは、あるテレビ番組を見たことがきっかけだった。
NHK「課外授業 ようこそ先輩」の1999年1月14日放送『光が学校へやってきた』。
照明デザイナーの石井幹子さんが先輩として、小学校で課外授業をする内容で、私は興味深く番組を見ていた。
石井さんは、生徒たちのグループごとに「学校の好きな場所を照明で照らしてみよう」という課題を出した。
生徒たちは思い思いの場所を選んでいたが、1つのグループが選んだライオンの像がある池が私は気になった。
「あまりきれいとは言えない池がどう変わるのだろう??」と。
彼らのグループは幻想的なライティングをし、学校の一角に過ぎなかった風景が姿を変えた。
ほかにも石井さんは、東京タワー・東京駅のライティングの工夫や、照明によって姿が劇的に変わることを小学生に教えていた。
この番組での小学生の実習、そして石井さんの言葉により、私はイルミネーションの世界に興味を持つようになったのだ。
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東京タワー

東京タワー。
私にとっては”夜景(夜の風景)”に興味を持つきっかけになった場所である。
上記の番組を見た当時、まだインターネットというものは私の周りには普及しておらず、東京タワーの照明については調べることができなかった。
また、住んでいたのは神奈川であったので、夜のライトアップされた東京タワーを見る機会も私にはなかった。
その後、私は成長し、夜の東京タワーを見ることができた。
時折見る東京タワーは、夏と冬で印象が違う。夏はなんだかよそよそしく、冬はあったかく包んでくれるよう。
そんなことを感じていたが、ようやく私は季節によって照明を変えていたことを思い出したのだった。
「なぜ自分にそんな知識があったのか?」
インターネットで東京タワーの照明について調べ、自分が好きだった番組「ようこそ先輩」での照明デザイナーが手がけていたことを知った時は、とてもうれしかった。
薄れかけていた番組の記憶が鮮明に蘇り、照明や夜景についての興味があらためて湧いてきた。
もう大学生になっていた私は、少しくらいの夜の外出も許されたので、都内の夜景を見に行くようになった。
そして「夜景倶楽部」と出会うことにより、私の夜景好きは増すこととなる。

東京タワーの照明については「東京タワーHP」をご覧ください。
夏の照明は「メタルハライドランプ」というシルバーライトを使用した、白っぽい涼しげなライトアップ。(通常7月7日〜10月1日まで)。
冬の照明は「高圧ナトリウムランプ」というオレンジ色のライトを使用した、あたたかみのあるライトアップ。(通常10月2日〜7月6日まで)。
そのほか、イベントに合わせた特別なライトアップや、2008年よりはダイヤモンドヴェールという7色のライトアップなどがある。
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夜景倶楽部

夜景倶楽部は「こよなく夜景を愛する人へ」運営者、縄手真人さん主催の日本最大の夜景ファンの集まりである。
全国で1400名程のメンバーがおり、メーリングリストでの情報共有、オフ会や夜景シアターの開催などの活動をしている。
また、その夜景倶楽部の有志メンバーにより「新日本三大夜景・夜景100選」が選定されており、あらたな夜景ファンの獲得や地域の活性化にも役立っているという。
私がこの「夜景倶楽部」に出会ったきっかけは、実はあまり覚えていない。
おそらく夜景について調べるために、インターネット検索をしていた時に出会ったのだと思う。